エコテクノロジカル・インテグラティブ・ケア(ETIC)2.0, Version 2.1改訂版 - AI時代の作業療法とケア生態系設計

Daiki Morimoto

要旨

AIは、研究室や一部の専門家だけが扱う技術ではなくなった。生成AI、大規模マルチモーダルモデル、医療AI、遠隔支援、ウェアラブル、スマートホーム、電子カルテ、生活データは、人々の生活とケアの条件を変え始めている。WHOは、医療AIの設計、導入、利用において倫理、人権、説明責任、ガバナンスを中心に置く必要を示し7)、大規模マルチモーダルモデルが医療、研究、公衆衛生に広く応用される可能性を指摘している8)。また、米国FDAは、AIを組み込んだ医療機器の公開リストを示しており、AIはすでに規制と実装の対象になっている9)。作業療法は、もともと人を身体機能だけでなく、日々の生活、作業、参加、環境との関係から捉えてきた専門領域である1-4)。しかし、AI時代には「環境」の中に、AI、デバイス、生活データ、アルゴリズム、遠隔支援、電子カルテ、制度設計が入ってくる。これらは単なる道具ではなく、記録、評価、予測、判断、連携、責任分担、アクセス格差に影響する。Hwangらは、ケアを本人だけの問題ではなく、本人、ケアパートナー、専門職、AIなどの主体と、その相互関係、ケア配置が時間と状況に応じて変化する動的ケア生態系として捉えている33)。ETIC 2.0は、この考え方を主要な概念的先行研究として参照し、本人の意味ある作業と参加を中心に、家族、専門職、AI、デバイス、データ、物理的・社会的環境、地域、制度が相互に影響しながら変化するケア生態系を設計するモデルである。ETICはAI中心モデルではない。AIは本人の生活を支える環境要素であり、最終決定者ではない。

全文PDFを読む Zenodo / DOI

引用情報

Morimoto D. エコテクノロジカル・インテグラティブ・ケア(ETIC)2.0, Version 2.1改訂版 - AI時代の作業療法とケア生態系設計. Unknown Lab; 2026. Version 2.1. doi:10.5281/zenodo.21848456.

文書種別
概念・設計の提案・未査読
DOI
10.5281/zenodo.21848456
ORCID
0009-0009-6444-750X
ライセンス
CC BY 4.0

関連するサイト記事を読む · 研究資料一覧