my OT AI アシスタント version 2.0 構想
ETIC 2.0の考え方を対話で体験するための、セルフ相談ツールの構想です。
現在の状態: このページは実装予定の構想の紹介です。アプリ本体はまだ公開していません。安全性、個人情報の扱い、同意文などを設計したうえで、Unknown Labサイト内での実装を予定しています。
何をするツールか
my OT AI アシスタント version 2.0は、一般利用者が困りごと、やりたいこと、生活状況を整理し、専門職に相談する準備をするためのツールです。AIが答えを出すのではなく、本人が状況を言葉にすることを助けます。
公開初期には、作業療法士や学生がモデルケースを想定し、デモ患者を演じながらETICの視点を学ぶ使い方も想定しています。
version 1.0からの変化 — 「個人への提案」から「ケア生態系の整理」へ
| 観点 | version 1.0 | version 2.0 |
|---|---|---|
| 中心 | 本人の困りごと、目標、身体状況 | 本人の作業参加とケア生態系 |
| 聞き取り | できないこと、やりたいこと、身体状況 | 本人、環境、支援者、技術、地域資源 |
| 提案 | 目標設定、運動・生活プログラム | 本人の工夫、環境調整、支援者連携、デバイス・アプリ活用 |
| 成果物 | 目標とプログラム案 | 相談メモ、ケア生態系マップ、1週間の小さな実行計画 |
聞き取る7つの領域
- 大切にしたい作業(意味・目的・価値を持つ生活行為)
- 困っている場面
- 心身の状態
- 生活環境
- 支援者(家族、友人、専門職)
- 技術・道具(スマートフォン、福祉用具、アプリ)
- 安全と相談先
回答では、本人が試せる小さな工夫、環境調整の候補、家族や支援者に相談すること、専門職に確認すること、使える可能性があるデバイスやアプリを分けて示します。
安全設計の方針
- AIは断定的な医療助言を行いません。出力は「正解」ではなく、「相談の準備」「選択肢の整理」「専門職と話すためのたたき台」として扱います。
- 作業療法士、医師、看護師などの専門職による評価や判断を代替しません。
- 氏名、住所、連絡先、詳細な病歴など、本人が特定される情報は入力しない設計にします。
- 急な症状、強い痛み、転倒後の異常など緊急性が疑われる相談は、AIではなく医療機関や専門窓口につなぎます。
この方針は、ETIC 2.0の設計原理(人間責任の保持、データ統治、公平性の事前組込み)と、設計パターン集のケース4「AIアプリの開発」の考え方に基づいています。構想段階から設計レビューを適用する実例でもあります。
関連ページ
- ETIC 2.0とは何か — このアプリ構想の土台になるモデル
- ケア生態系とは何か
- 設計パターン集